テレビとスマホとネットと音楽
以前、音楽番組と言えば、テレビの花形だった。
『夜のヒットスタジオ』や『歌のベストテン』、『ザ・ベストテン』や『ザ・トップテン』など、どの歌番組もゴールデンに堂々と放送され、高い視聴率を誇ったものだ。
しかし今では、ゴールデンから少し外れた時間帯に、いくつかの音楽番組が細々と放送されているくらい。
音楽好きからすると、少し寂しいテレビ事情だよね。
テレビでこんなに音楽番組を放送しなくなってしまった今、若者はどこで音楽情報を仕入れているのだろう……なんて、少し心配するんだけど、我が家の子供を見てみると、テレビではなくスマホでよく音楽を聴いている。
現代の音楽情報の入手先は、やはりネットらしい。
テレビは時代遅れのメディアになってしまったのだな……とつくづく思わされて、テレビと共に生きてきたような俺としては少し寂しい気もするけど、これが時代の流れってやつなんだろうな。
先日も、お盆で久々に会った親戚の子にお年玉ならぬお盆玉(というのが流行りらしい)をあげたところ、そのお盆玉が近くのコンビニでiTunesカードに変わり、そのカードでスマホに音楽がダウンロード購入されて――なんてことがあっという間に行われ、狐につままれたような気持ちを味わった。
あんなの、なんだかまるで魔法みたいだよね。
音楽購入といえば、今でも律義にCD買ってる俺だけど、スマホも持ってることだし、今度iTunesデビューをしようと思う。
音楽の聴き方、買い方が変わっていけば、音楽との付き合い方ってのもやっぱり変わっていくはずなんだよな。
新しい音楽の時代がこれからどうなっていくのか、俺もまだまだ音楽の世界に伴走していきたいから、テレビでもCDでも音楽を聴くけど、ネットでもスマホでも積極的に音楽を買って楽しんでみたいと思う。
今は、あの時夢見てた21世紀なんだよなぁって、なんだかすごく実感するよね。