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音楽のことを中心に、自分の感想なんかを述べてます

音楽とCDレスとペーパーレス

歌詞カードがなくなって、ペーパーレス化しているのは少し寂しさがあるよね。まぁ俺らの世代だけだろうけど。

今、音楽業界はCDレスの時代へと移行している。それは構わない。
主に1900年代、音楽といえばレコードで聴くのが当たり前だった。
1980年を過ぎた頃からCDが流行りだし、1986年頃にはCDの生産枚数がレコードの生産枚数を上回った。

最初は縦長でコンパクトなCDだったけど、2000年に突入する頃には正方形の透明ケースに入ったCDが主流になったよね。
あの頃CDがめっちゃカッコ良く見えてた。レコードの紙ケースに入っていた大きな紙を折りたたんだ歌詞カードが、カラーでおしゃれでコンパクトなサイズになってCDケースに収まっていた。まさかこれがペーパーレスになっていくなんて夢にも思わず、そのままCDの時代が一生続くと思った。だけどいつの間にか時代は配信型へと変化した。
みんな聴きたい曲をオンラインでダウンロードするので、CDの売上がなかなか伸びなくなった。

CDを買ったことがないという若者も多く、今や音楽はCDレスの時代へと突入したというわけだね。
それと同時に音楽のペーパーレス化が進んだ。

CDについていた歌詞カードは、ダウンロード版にはそれがない。ペーパーレス化しているというよりも、「無い」。


歌詞が知りたかったら、

 音楽配信サイトや歌詞サイトで調べるのが一般的だ。


歌詞カードはアーティストの写真集のような役割も果たしていたけれど、それも無い。歌詞カードは買った人の特権だったが、ペーパーレスが進み、CDを買わずともネットで簡単に好きな歌詞を見れるようになった。

インターネットの存在は本当に便利だ。
今は大手音楽業界が積極的にYoutubeでミュージックビデオを配信しているため、好きな曲をビデオ付きで見ることができる。
動画によっては、丁寧に歌詞まで字幕で付けてくれているものもある。

今の若者にとって音楽はネット経由で聴くのが当たり前だし、そのことに何の不満もないのだろうね。
でも、レコードをコレクションしていた50代超えの俺からすると、音楽のCDレスやペーパーレス化は正直言って悲しい。

プレーヤーにセットするわくわく、歌詞カードを手に広げるドキドキを感じられないのはなんだか寂しい。

しかし今、レコードブームが密かに再来しているのだという。
俺と同じ世代の人が懐かしさから再び購入したり、形にして音楽を残しておきたいと考える若者がレコードに興味を持ったりしているのかもしれないね。

ペーパーレス世代は知らないであろう、あの、レコードの中の歌詞カードを、丁寧にたたむ感覚・・楽しんでほしいなぁ。